こんにちは。たくみです。
みなさんはパレートの法則を聞いたことがありますか。
もしかしたら聞いたことがない人のほうが多いかと思いますが、この法則は数あるビジネス法則の一つで、もっとも有名なものです。
法則なんて難しそうに思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし物事について考える時に非常に役に立ち、現在でもこの法則を活用している方が多くいらっしゃいます。
今回はパレートの法則について具体例を混ぜて説明していきます。
目次
そもそもビジネス法則を知らない方もいらっしゃると思うので、解説していきたいと思います。
ビジネス法則とは、読んで字のごとくビジネスをするにおいて役に立つ数学の公式のようなもので、その法則は複数あります。
それら法則をもとに経営方針を決め、普段の仕事に生かすことができます。
ですが、そんな法則信じられない、仕事は経験と感覚という方もいらっしゃるでしょう。
しかし適当に作られたものではなく、経済学者たちが長年の研究により導き出されたもので、意外に当てはまる事例もあります。
ここではパレートの法則以外の代表的な法則を2つ簡単に取り上げたいと思います。
これは新規開拓するには今いる顧客の5倍のコストがかかるという法則です。
つまり既存の顧客を大切にすることは結果的にコストが抑えられることを表します。
これは大きい事故:小さい事故:未遂は1:29:300の割合で起こっており、大きなミスの裏には小さなミスが重なっていることを表しています。
他にもまだまだたくさんの法則があります。
興味がある人は、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
パレートの法則は、イギリスの経済学者ヴィルフレッド・パレートによって提唱されました。
その内容とは物事の結果のうち8割はわずか2割の要素で成り立っているという初めて聞いた方なら、なかなか信じられない法則でしょう。
提唱された当初は所得配分を表していましたが、時代が進むにつれあらゆる物事にも8:2が当てはまることが分かってきました。
信じられない人たちのために、パレートの法則を応用した具体例を3つあげたいと思います。
まず売上金額の8割は2割の顧客を生み出しているという理論です。
この理論をうまく活用したのがアメリカを代表する航空会社「アメリカン航空」なのです。
アメリカン航空が独自に調査したところ、2割の顧客が売上8割を占めていたことがわかりました。
そこでこの2割の顧客がアメリカン航空を引き続き使ってもらえるために、乗れば乗るほどお得になる優良顧客向けのサービスを提供しました。
するとその顧客は優先的にアメリカン空港を利用するようになり、売上増につながりました。
2つ目はその商品を使っている人の8割は2割の機能しか使っていない理論です。
この理論で成功した企業は世界的大企業アップル社です。
アップルは、mp3プレイヤーを調べたところユーザーの8割が2割の特性しか使っていないことを見出しました。
そこでその2割を全力でバージョンアップすることを決めました。
その結果アップルは世界一のMPプレイヤーを作り上げることに成功しました。
最後3つ目に、コンピュータ関連企業IBMに触れたいと思います。
IBM はコンピュータを使う時間の8割が前期の2割に集中していることに気がつき、この2割の機能が使いやすくなるようにオペレーティング・システムを書き換えました。
その後IBMのコンピュータが人気出たのは、いうまでもありません。
パレートの法則は、何も経営方針だけに使うものではありません。
普段の仕事でもこの法則は有効です。
雑務をこなす時、全てをいっぺんにやるのではなくまず重要な2割の仕事を片付けてそれから8割のことをやるようにすればスムーズに終わらせることができるでしょう。
また企画を考える時まず柱となる2割をきちんと組み立てて、そこから8割の内容をくっつければより良い企画書が出来上がるでしょう。
このように仕事の効率化という面でいえば、パレートの法則は有効であると言えます。
しかし、すべてに当てはまるわけでありません。
Amazonでは少数の人気商品に頼るのではなく、その他大勢のあまり人気のない商品の販売量を積み重ねることで、多額の売上を記録しました。
また製品を作る時に全体の2割を意識するあまり、もし1ミリでもずれていたら訳あり商品となってしまうこともあります。
パレートの法則はあくまで考える時の目安として捉えるべきでしょう。
このパレートの法則と一緒に262の法則と人間関係の記事を読んでもらえると、さらに法則の活用というものが実践しやすくなると思うので是非読んでみてください。
パレートの法則は単純な理論ではありますが、実は理にかなっている法則です。
経営的にも成功例もあるし、普段の仕事にも効率性が良くなります。
ただし全てにおいて当てはまる考えは危険であり、この仕事は果たしてパレートの法則に当てはまるのかを考えるべきでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。